妊娠線を消すのは大変!肉割れの原因・治療など【美容家監修】

妊娠線

女性が喜びを感じる瞬間は数々ありますが、新たな命を自分の中に宿した時も大きな喜びに包まれる時です。

しかし、その一方で自分自身の身体の変化に戸惑うことも多々あることでしょう。 そのひとつに「妊娠線」があります。 妊娠線は、一度できてしまうと消すのが難しいといわれています。そのためあらかじめ予防したり、できてしまった時に早めに、そして、適切な対処を行うことが大切です。

そこで、今回は妊娠線の原因や予防するためのポイント、できてしまった時の対処法についてご紹介したいと思います。



遠藤幸子(えんどうさちこ)
・アンチエイジングアドバイザー
・スキンケアアドバイザー
・日本抗加齢医学会正会員


妊娠線ってそもそもどんなもの?

これは妊娠線?
肉割れ?正中線?

  妊娠線という言葉を知っていても実際に見たことがなかったり、肉割れや正中線と混同してしまっている人もいるのではないでしょうか。 そのためまずは妊娠線がどのようなものなのかしっかりと理解しておくことが大切です。以下、詳しくご説明していきましょう。


妊娠線の特徴

妊娠線は、腹部などにできる青みを帯びた赤色の線です。


分娩後、次第に退色して白色へと変化します。しかし、そのまま放置しておいて消えるということはありません。腹部にできることが多い傾向にありますが、大腿部や乳房などにできることもあります。また、お腹が大きくなってきてからできるものなので、腹部や大腿部にできた場合に気がつきにくい傾向にあります。


妊娠線と肉割れ、正中線の違いって?

妊娠線の特徴は前述の通りですが、混同しやすいのが肉割れや正中線です。 しっかりと見分けるために違いについてもお話ししましょう。

まず、肉割れですが、妊娠線と同じく急激に体型が変化することによって生じる皮膚の断裂です。妊娠中に起こるものは妊娠線と主に呼ばれているだけで両者に違いはありません。一方、正中線は肉割れとは全く異なります。


上記の写真のようにお臍を中心とした腹部の中央部分に上下に伸びる黒い1本の線で、色素沈着が主な原因です。妊娠中はメラノサイトが活性化されるため色素沈着しやすくなり、正中線ができやすくなります。

しかし、ホルモンバランスの変化などで妊娠していなくてもできることがあります。


妊娠線ができる原因

妊娠線ができる原因は、赤ちゃんの成長に伴って急激にお腹の皮膚が伸びることにあります。皮膚が伸びてやがて耐えきれなくなり、皮膚の断裂が起こります。 それが、妊娠線の正体です。 しかし、それ以外にもホルモンバランスの変化による肌の弾力の衰えや乾燥も密接な関わりがあるようです。


こんな人は注意して!妊娠線ができやすい人の特徴

急激な体重増加は
気をつけましょう

  妊娠したからといって妊娠線が必ずしもできるわけではありません。 実際のところ、筆者には2度の妊娠経験があります。しかし、いずれの場合も妊娠線はできませんでした。


筆者の場合は安定期に入ってから妊娠線予防クリームを毎日使用し、それを塗る際にはマッサージを行うことを習慣にしました。また、急激に体重が増加しないよう心がけました。

しかし、これらの予防をしていてもできてしまうことはあります。なぜなら、妊娠線ができやすい体質、状況の人もいるからです。 そこで、妊娠線ができやすい人の特徴をご紹介したいと思います。


多胎妊娠をしている人

2人以上の赤ちゃんがお腹にいると、急激にお腹が大きくなり、通常の妊娠と比較してお幅に皮膚が伸びる傾向にあります。そのため個人差はあるものの、妊娠線ができやすくなります。


急激に体重が増加している人

急激に体重が増加している人も多胎妊娠をしている人と同様に妊娠線ができやすくなります。特につわりが終わってから出産まで急激に体重が増加している人は要注意です。


皮下脂肪が厚い人

皮膚に柔軟性があれば妊娠線はできにくくなります。しかし、逆に皮下脂肪が厚いと皮膚の弾力性が乏しくなる傾向にあり、妊娠線ができやすくなります。


肌が乾燥している人

肌が乾燥していると皮膚の柔軟性を欠いたり、弾力性が乏しくなって妊娠線ができやすくなってしまいます。


小柄な人

小柄な人は、骨盤も小さい傾向にあります。それにも関わらず、お腹の中の赤ちゃんが標準以上に育つことがあります。そうすると、お腹が前方に突き出すようにして大きくなり、妊娠線ができやすくなります。

妊娠線ができやすい人の特徴にあてはまる人は、しっかりと予防対策を行うことが大切です。


妊娠線を予防するためのポイントとは?

予防クリームで
無理せず優しくマッサージ

  妊娠線を予防するためには具体的にどのようなことを行えばよいのでしょうか。以下、詳しくご説明しましょう。


急激な体重増加を避ける

妊娠線を予防するためには、まず急激に体重が増加するのを防ぐ必要があります。

とはいえ、過度のダイエットを行うのはよくありません。適度に体を動かしながら、少しずつ体重を増やしていくことを心がけましょう。

また、自己管理が難しい場合にはプロの手を借りるのもおすすめです。


妊娠線予防クリームを使いながらマッサージする

このほか、妊娠線予防クリームを使いながらマッサージすることも妊娠線を予防する効果が期待できます。


ただし、無理のない範囲で行うことと、安定期(妊娠5~7ヶ月)に行うことが大切です。また、マッサージは力加減に注意し、少しでも違和感を感じたら速やかに中止しましょう。


妊娠線はできたら消えないってホント?セルフケアでできること

セルフケアで
完全に消すのは難しい

  妊娠線はできたら消えないといわれていますが、本当でしょうか?

現在の医療などでは、完全に消すのは難しいものの、目立たなくすることはできるといわれています。 では、妊娠線ができてしまったら諦めるしかないのでしょうか。以下、セルフケアでできることをご紹介しましょう。


ピーリング

皮膚の新陳代謝を促進させることができれば、できてしまった妊娠線を目立ちにくくさせる効果が期待できます。 顔に使うピーリング剤を使用したり、ボディ用のスクラブ剤などを使用して新陳代謝を促進させましょう。


保湿

妊娠線ができてしまった時はピーリングの後に保湿することも大切です。また、この時マッサージを行いながら保湿剤を塗るとより効果的です。


傷跡を修復するような作用を持つ成分を取り入れる

このほか、傷跡を修復するような作用を持つ成分を取り入れてケアを行うのも効果的です。


ビタミンC誘導体やビタミンA誘導体などの成分がそれにあたります。あれこれ商品を使用するよりは、それらの成分を含んだ保湿効果の高いクリームなどを使用するのがおすすめです。


妊娠線ができてしまったら…。クリニックで受けられる治療ってどんなもの?

クリニックでも
完全に消すのは難しい

  妊娠線ができてしまった場合、クリニックで受けられる治療はどのようなものなのでしょうか。以下、詳しくご紹介していきましょう。


レーザー治療

ひとつは、美容皮膚科などでレーザー治療を受けるという方法があります。

しかし、この場合も目立ちにくくなる効果は期待できますが、完全に消すことは期待できないでしょう。また、保険適用外の治療になるため費用がかなりかかってしまうのと、クリニックへ通うという手間がかかります。


トレチノレインを塗る

このほか、美容皮膚科などでトレチノレイン(ビタミンA誘導体)という外用薬を処方してもらって塗るという方法があります。 トレチノインは、アメリカではシワやニキビなどの治療薬として使用されています。


どのような作用があるかというと、皮膚の新陳代謝を促進したり、傷を修復したり、肌に潤いやハリを持たせたりするといわれています。そのためこちらも完全に妊娠線を消すことはできなくても、薄くするなどして目立ちにくくする効果は期待できます。

しかし、その一方で皮膚への刺激が強く、赤くなったり、皮むけしたりすることがあります。妊娠中はもちろんのこと、産後も肌が敏感に傾きやすい時期です。 その使用は慎重に検討する必要があります。

また、こちらもレーザー治療ほどではありませんが、医師に処方された確かなものを使用するとなると費用がかかる、クリニックへ足を運ぶ必要があるといったデメリットがあります。


まとめ

今回は、妊娠線の原因や予防するためのポイント、できてしまった時の対処法についてご紹介しました。

妊娠線は赤ちゃんの成長に伴い急激に皮膚が伸びることによって起こります。 そのため急激に体重が増加しないよう注意するとともに、妊娠線予防クリームを使ってマッサージすることが予防となります。

それでも妊娠線ができてしまったら、セルフケアとクリニックでの治療で目立ちにくくする効果は期待できますが、完全に消すのは難しいでしょう。

そのためそれぞれのケアのメリット、デメリットを踏まえた上でどうすべきか考え、早めに対処することが大切です。



遠藤幸子(えんどうさちこ)
・アンチエイジングアドバイザー
・スキンケアアドバイザー
​​​​​​​・日本抗加齢医学会正会員


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木咲 真弓(きさき まゆみ)
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・日本エステティック協会認定エステティシャン(ディプロマ取得経験あり)

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にかわ
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