子供が歯ぎしり?原因と対策【歯科衛生士監修】


子供歯ぎしり


寝ている時、こどものお口からギリギリと異様な音がしてびっくりしたという方はいませんか?

歯科医院でもお子さんの歯ぎしりについての相談が多く寄せられます。

そこで、大人と違う「子供の歯ぎしり」についての原因や対策、また病院に行くべきかどうかなどご紹介します。


江頭小百合(えがしら さゆり)
・歯科衛生士
・数秘術カラーセラピスト


子供の歯ぎしりはなぜ起こるの?


子供の歯ぎしり


疲れやストレスが主な原因となる大人の歯ぎしりと違い、子供の歯ぎしり独特の原因を3つご紹介します。


成長過程で一時的に起こっているかも?!

子供の歯ぎしりは、成長の過程として現れるものが大半であるとされています。

顎の成長や歯が抜け変わるなどの成長や変化はわずか12年間くらいで目まぐるしくおこなわれるため、寝ている間に調整をしようと無意識に行っているのです。


噛み合わせの不具合

中には顎の成長と歯の交換がうまくいかず、上下左右に噛み合うはずの歯がズレて、噛み合う度合いに差がうまれてしまうことがあります。

また、強く当たっている部分は歯が擦れて歯ぎしり音が出てしまうこともあります。


ストレス

子供も学校や習い事で忙しい昨今、ストレスを抱えることによって寝ている間も緊張が解けず、過度に噛み合わせに圧力がかかって歯ぎしりに進展してしまうというケースもあります。

たとえば幼稚園や保育園、小学校に通い始めたばかりの頃や弟や妹が生まれてお兄ちゃんお姉ちゃんになるといった環境の変化が引き金になることもあるのです。


成長時期別 子供の歯ぎしりが起こるメカニズム

子供の歯ぎしり

「子供」といっても、年齢に応じて生えている歯の種類が違いますし、顎の成長などの急激な変化に筋肉が対応できずに歯ぎしりが起こります。

そこで、年齢によって異なる歯ぎしりの原因の詳細をご紹介します。


0~1歳ころ

まだ生え始めたばかりの歯でも歯ぎしりが起こることがります。これはまだ不安定な噛み合わせの調整や顎の骨の成長に伴うものであると考えられています。


2~3歳ころ

2~3歳頃になると乳歯が奥歯まで生え揃います。奥歯が生える時期の歯茎から出て来るまでの違和感や、噛み合わせが不安定なためいろんな場所で噛み合うために歯ぎしりすることがあります。


4~6歳ころ

この時期になると乳歯が抜けて永久歯に生え変わり始めます。噛み合わせの中心となる第一大臼歯という大きな永久歯も奥に生え、顎の成長と共に永久歯を並べていく大切な時期です。

一時的にデコボコになる部分もあったりと噛み合わせが難しいこともあり、歯ぎしりをして調整しようとする意識が寝ている間に働くことによって歯ぎしりが起こります。


歯ぎしりで起こる悪影響はある?

歯ぎしりで起こる

「歯ぎしり」はいけないことなのでしょうか?

子供の成長があるからこそ起こることなのであれば、そのまま放っておいても大丈夫なのではと考えてしまいそうですよね。実は歯ぎしりすることで起こる悪影響もあるのです。


歯がすり減る

歯と歯が強い力で擦れることで、当たっている部分の歯質がすり減ってしまいます。歯質が薄くなると歯の中心にある神経に外部からの刺激が届きやすくなるため、神経にダメージが生じることもあります。


歯が破折する

擦り減りによって歯質が薄くなると、ただでさえ永久歯に比べて歯質の薄い乳歯は、強い力に耐え切れず歯が破折してしまうこともあります。


歯茎が下がり知覚過敏症になることも

歯の一部に過度の強い力が継続的に加わると、歯茎もダメージを受けることがあります。正常な位置よりも下に下がってしまい、本来守るべき歯の根っこが露出して「知覚過敏症」になってしまうこともあります。


顔の筋肉の緊張

歯ぎしりをする時には、歯にかかり大きな圧力がかかります。お口周辺の筋肉も過度な力が加わり、筋肉が緊張した状態になります。これが癖になると、何もしていない時や寝ている時でも顔の筋肉が緊張しているという状態が見られることがあります。


子供の歯ぎしりは治療が必要?

子供の歯ぎしりはほとんど一時的なもの。成長に伴う場合が多いため、いずれは自然にしなくなりますので、基本的には様子を見ていて大丈夫です。ただし、時々対処が必要なケースもありますので参考にしてみてくださいね。


歯ぎしりの対処法

精神的なストレスが原因のひとつに考えられる場合は、お子さんの心のケアもしてあげましょう。

おやすみの日にお子さんとしっかり遊ぶ、寝る前に絵本を読んであげる…など、簡単なことで構いません。少し対象のお子さん1人への時間を作ってあげることを意識してみましょう。心が満たされることで、環境の変化に慣れてくる頃には自然に治っていたということもあるでしょう。


歯科医院を受診した方がよい場合も

もしもこれからご紹介するようなお口への影響が出ている場合は、自然に治らない可能性もありますので、一度歯科医院に相談してみてくださいね。

  • 歯の擦り減りが大きい
  • 顎が痛む
  • 歯が揺れている
  • 歯並びが悪い部分に強く当たっている


歯ぎしりの治療法

歯ぎしりの治療法

先ほどご紹介したように、お口に悪影響が考えられる場合は、歯科で歯ぎしりの治療を施すこともあります。


自己暗示法

歯ぎしりを昼間、何かに夢中になっているときに無意識にしてしまうといった場合、「リマインダー」という自己暗示法をおこなうことがあります。

たとえば「これを見たら歯ぎしりを辞めようね」というモノや合図を決めます。方法など詳しくは歯科医院に相談してみましょう。


マウスピース法

就寝中の無意識な歯ぎしりは、注意しても気づかないため、マウスピースを装着して就寝する治療法があります。これにより歯と歯が擦れることや過度の圧力を防止することができます。

マウスピースはお湯で柔らかくして噛んで作る市販のものもありますが、子供の歯並びは成長期という大切な時期ですし個人差もあるため、歯科医院で個々の歯型に合わせて作るものをおすすめします。


定期検診が重要!

歯ぎしりによるお口や歯並びへの影響もあるため、一時的な治療だけでなく、定期検診での経過観察がとても大切です。自分では気づきにくいこともありますから、ぜひ定期検診を利用してプロに管理してもらいましょう。


まとめ


子供の歯ぎしりは成長の証でもあります。

ですから、歯ぎしりする事自体を過度に心配する必要はありません。ただ、歯ぎしりの度合いや原因によってはお口の中に悪影響があったり、治した方が良いことがあって歯ぎしりしていることもあります。

気になる時には、一度歯科医院にご相談くださいね。


江頭小百合(えがしら さゆり)
・歯科衛生士
・数秘術カラーセラピスト


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