【美容家監修】ライスパワーNo.11がアトピーや湿疹に効果的?その理由とは?

国に認められた有効成分の一つ・ライスパワーNo.11。

主に保湿化粧品に使用されることの多いライスパワーNo.11ですが、実はアトピーや湿疹に効果的なのでは?という噂もちらほらあるようです。

そこで今回、美容科の筆者がライスパワーNo.11に期待できる効果をはじめ、アトピーや湿疹に効果的なのか詳しく検証していきたいと思います。


岸田茉麻(きしだ まあさ)
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ


ライスパワーNo.11の期待効果とは?

ライスパワーNo.11は
セラミドの生成力を高める

 

ライスパワーNo.11は、一言で言うと保湿作用のある美容成分です。

しかし、保湿成分にはコラーゲンやヒアルロン酸などさまざまな種類がありますよね。一般的な保湿成分とライスパワーNo.11の違いは何なのでしょうか?


例えば、コラーゲンやヒアルロン酸には肌の水分量をキープする美容効果が期待でき、肌の乾燥を防ぎます。しかし、これらの保湿成分の期待効果はあくまで一時的なものでしかありません。はじめのうちは肌表面がうるおったように感じますが、時間が経つと同時にうるおいが逃げ、肌は再び乾燥してしまうのです。

一方、ライスパワーNo.11には皮膚の「水分保持能維持」効果が国に認められています。この時点で、一般的な保湿成分との違いが明らかになっていますね。

ライスパワーNo.11が肌の奥深くまで浸透すると、角質層が健やかな細胞で満たされます。そして、肌のうるおいに欠かせないセラミドの生成力が高まるので、“肌が自らうるおいを生み出す”ようになります。

つまり、一般的な保湿成分と違い、ライスパワーNo.11には肌乾燥の根本的な改善が期待できるのです。

ライスパワーNo.11はアトピーや湿疹に効果的?

あくまでも
水分保持能維持

 

ライスパワーNo.11には、肌トラブルの根本的な改善が期待できますが、一部では「アトピーや湿疹に効果があるのでは?」という意見もあるようです。

現実には、ライスパワーNo.11がアトピーや湿疹に効果的と言う科学的根拠はありません。しかし、ライスパワーNo.11の持つ「水分保持能維持」効果は、少なからずアトピーや湿疹のケアに通じるところがあると考えます。

ここでは、ライスパワーNo.11とアトピー・湿疹に関するつながりを検証してみたいと思います。

アトピーや湿疹の原因とは?

アトピーや湿疹の原因には、「アレルゲン」と「肌のバリア機能低下」が強く関係しています。

アレルゲンは、食べ物やダニ、ハウスダストや花粉、動物の毛…などが挙げられますね。アトピーの場合、これらの異物(アレルゲン)が皮膚に付着すると、強いかゆみや湿疹をともないます。

これに加え、アトピー肌の人はもともと皮膚が荒れやすく、肌のバリア機能が低下している状態です。肌のバリア機能が低下していると、外から侵入するアレルゲンを防ぐ力が落ちてしまい、ちょっとした刺激でかゆみや湿疹が起きてしまうのです。

アトピー症状の予防・改善を目指すなら、アレルゲン対策、そして肌のバリア機能の改善が必要になります。

ライスパワーNo.11とアトピーや湿疹の関係性

アトピーの症状と肌のバリア機能には、密接な関係があります。

なぜなら、肌のバリア機能が低下していると異物に対する刺激を強く感じてしまうからです。普段のスキンケアでは、アトピーの症状を直接緩和させることはできません。

しかし、肌のバリア機能は普段のスキンケアで改善することができます。


アトピー肌の場合、角質層のセラミド量が少なく、皮膚の水分保持能が低下していることがわかっています。実は、肌のバリア機能を正常に保つためには、皮膚の水分保持能を改善することが必要不可欠。外的刺激に負けない肌を作るためには、皮膚の水分保持能を改善して肌のバリア機能を正常化させなくてはなりません。

つまり、ライスパワーNo.11の持つ作用で肌のバリア機能の改善が期待でき、ひいてはアトピー症状の予防につながると考えられるのです。

アトピーが疑われるなら医師の診察を

ライスパワーNo.11の持つ皮膚の水分保持能改善効果は、肌のバリア機能改善に役立ちます。


しかし、ライスパワーNo.11で対処できるのはあくまで肌のバリア機能改善のみであり、アレルギーに対して効果が期待できるわけではありません。

アレルギーは化粧品でアプローチすることができないため、医師による治療が必要です。

一方、アレルギーはさまざまな要因が絡み合って発症する場合もあり、普段の生活からアレルゲンを完全に取り除くことは困難だと考えられます。さまざまな要因から肌の刺激を防ぐためには、肌のバリア機能が健全でなければなりません。

アトピーの予防・改善には「アレルギー対策」、「肌のバリア機能改善」のどちらか一方を選択するのではなく、両方のケアが必要です。

すでに起きてしまったアトピー症状をケアする際も、毎日のスキンケアにライスパワーNo.11を取り入れると良いでしょう。

アトピーや湿疹をいたわるスキンケアのポイント

肌トラブルを改善させる
3つのスキンケアとは?

 

アトピーや湿疹のスキンケアには、ライスパワーNo.11配合のスキンケアアイテムが役に立ちます。しかし、スキンケアアイテムの性質だけに頼るのは良くありません。
極端な話、叩き込むようにパッティングしたり、保湿ケアが不十分だと、いくらライスパワーNo.11のスキンケアアイテムを使用していても肌トラブルが改善できなくなります。

ここでは、アトピーや湿疹をいたわるスキンケアのポイントについて詳しくご紹介します。

摩擦を避ける

スキンケアの際、肌に対する物理的な刺激を避けなければなりません。特に注意したいのが摩擦によるダメージです。

たとえば、乳液やクリームを使うときに手に力を入れてしまったり、洗顔やクレンジングで肌をゴシゴシ洗ってしまうと摩擦が生じます。摩擦ダメージが起きると、健康な角質が傷ついて肌のうるおいが逃げてしまったり、メラノサイトを刺激してシミやくすみにつながることも…。

スキンケアの際は手に力が入らないよう注意し、摩擦を避けましょう。

過剰な洗顔・クレンジングを控える

過度な洗顔やクレンジングによって肌を洗いすぎてしまうと、肌のバリア機能に欠かせない皮脂膜が失われ、肌のコンディションがますます悪化します。

朝の洗顔はぬるま湯だけでOK。洗顔料を使用するのは夜だけで構いません。また、クレンジングはメイクの濃さによって使い分けると良いでしょう。ナチュラルメイクなのにオイルタイプのような洗浄力の高いクレンジングを使うのはNGです。

保湿ケアを怠らない

基本中の基本ですが、保湿ケアは怠らないようにしましょう。

化粧水をたっぷりつけて乳液を少量しか使わない…というスキンケアだと、肌の水分がすぐに蒸発して肌が乾燥しやすくなります。また、乳液やクリームをたっぷりつけることで油分過多になるのも要注意。毛穴詰まりを起こし、大人ニキビや肌荒れにつながります。

もっとも、アトピーの場合は肌の水分・油分が両方とも失われやすいので、メーカー推奨の使用量を守りうるおい不足を防ぎましょう。

まとめ

ライスパワーNo.11には肌のバリア機能の改善が期待できるため、アトピーや湿疹が気になる肌のお手入れにぴったりです。

しかし、アトピーや湿疹には医師の診察・治療は欠かせないので、一度専門家に相談するようにしましょう。

また、アトピーや湿疹のケアにはアレルギー対策とバリア機能強化の両方を目指し、健やかな肌質を目指してくださいね。


岸田茉麻(きしだ まあさ)
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ



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